SATANAS I & SATANAS II


えー、あまりにあまりなのではてなキーワード黒歴史にすら登録してもらえない、新機動戦記ガンダムWの恥部、SATANAS。
明らかにヤオっぽい画風・アフターコロニー設定である価値の無い設定、ていうかモビルスーツが存在しないはずのAC94年という舞台、そして燃えない兄と萌えない妹に、間違ったライフルの使い方。結局2回で打ち切った、まだBL漫画だった方が救いのある、そんな作品。





id:leo_dは言いますが、私的にはガンダムWスパロボFでヒイロ・デュオ・トロワ・カトル・五飛の5人とも敵な上に、完結編ではゼクス&ノインに裏切られ、進み方によっては誰も仲間にならず作品全体が敵という本編よりも、オデル兄さんやティエルたんのような魅力あるキャラが豊富な外伝の方が良い、という持論がありますゆえ、あえてこのSATANASも肯定しようということで先日、連載されていたガンダムエースを購入した次第です。1冊105円。


まーとりあえず燃えないし萌えない。
唯一発見した萌えキャラといえば1月号354ページ(多分)に出てきた「不整脈で倒れた少女」くらいで*1、あとはBLすらない状況。
双子が災いの種ってところがちょっとだけ恋愛CHU!っぽいんですがこれって激しくネタバレだったんだ(汗


とりあえずメインキャラについて個々にレビューしていくということで。

ウィルス感染のため爆破された#6コロニーの住人で、一応工作員。双天使の兄の方。
なかなかぶっ飛んだライフルの使い方をしてくれる以外は、精密機械的に働く。
ヴォーグに「人間心電図」とか呼ばれていた。
父は医者、母は音楽家との事で、父はウィルス関連の何かを研究していた可能性もあり?
妹と違い普段は意外とまともっぽい性格。

  • エルヴィラ・ハニアシヴィリ(エル)

双天使の妹の方。肩にライフルを置かれ、撃たれても平気。
工作員としては性格に難があり、#6コロニーの悪口を言われたとたんにキレるという馬鹿っぷり。
かなり兄に依存している部分が多く、すぐに泣きつく。
…しかし、これだけ感情が残るように育てた奴は相当のアホですな。こんなのが災いを起こせるなんてとてもとても(笑

  • カレン・デ・ヴァロア

カレン少佐。どうやら物語に重要な家柄の人。特別な扱いを嫌い、豪華な食事を拒否したりしていた。
兄がいるらしいが、余り好んでいない様子。
何か核心を知っている感じではあったものの、打ち切られた今では彼女がどこまで知っていたのか、つかんでいたのかは不明。
ぶっちゃけ、それだけの過去を背負っといてすぐ身元の割れる工作員の方が問題冴羽リョウ並。

  • ヴォーグ

フルネーム不明。加持リョウジ風の双天使の上官。一応ギャグ担当でもある模様。
楽器が演奏できるというあたり、何かしらの伏線の可能性も…あったけれども(以下略
双天使に課せられた仕事についても良く思っていない模様。

  • サミア

同じくフルネーム不明。同じく双天使の上官。クール系。
裏でなにやら動いていた模様。勿論それが生かされること無く(以下略

  • ハリントン議長

双天使の最初のターゲット。そして結局最後のターゲット(笑
娘はエルに殴られるし本人は2方向から狙撃されるし散々な父娘。
一応学院長だったらしい。

月からの使者。イネスに「おまえ6番コロニー出身だろ?」と言い寄る。
そしてハリントン議長を狙撃。
とまあ第3勢力的振る舞いを見せたものの(以下略




結局読んでみると、行動が破綻しているのは双天使のみ。の様な気がします。
双天使があまりにも狂っていて、みんなそれをスルーするから(チクマだけは行動起こしましたが)作品全体が破綻して見える、ということのようです。
まあどう好意的に解釈してもアフターコロニーである意味はなく、それ以前にガンダムエースで連載していた意味も無い作品。
もし打ち切らなかったとしたらどうやってW本編に繋がったのか…永遠の謎です。答えは黒歴史の闇のみぞ知る…。



どうしてもSRCで補完したいという物好きな方は、エクサランスの時流エンジンかナデシコのボソンジャンプ失敗でふっ飛ばせばよろしいかと。でもこれにはモビルスーツのモの字も出ませんので意味は無いですが。まあ妥当なのは(狙撃しかしてませんが)等身大準拠。それかシャドウミラー世界でMSに乗ってたとか。




というわけでSATANASレビュー…になって無い気もしますが、こんだけ長い文章を書いたのは、もし私立!三十三間堂学院がつまらなかったら、「私より長いSATANASレビューを書く」とid:leo_dと約束したため。ぶっちゃけわざとつまらないって言って書かせてみたい気分(何

*1:萌えるというか、一番上手に書かれていた女の子、という感じ。てか他が酷い…(下手なんじゃなくて魅力が無い)